Panasonic DMC-FZ20発表

個人的には、コンパクト&高倍率ズーム機最強の1台と思っているDMC-FZ10だが、それでも弱点はいくつか持っていたりする。
夏休みの終わりごろ(8/27)に発売予定のFZ20では、さすが松下というべきか、先代のFZ10の弱点の多くを修正してきているようである。

1)400万画素→500万画素
松下はCCDメーカーであり、デジカメでももちろん、自社のCCDを使用している(全機種そうなのかは不明)。
かなり前から公開されていたCCD開発&量産のロードマップによると、FZ10で採用されていた1/2.5型の400万画素CCDは、2004年中ごろには500万画素へ進化の予定だった。
そーゆ意味では、FZ10からFZ20への切り替えは、予定されていたスケジュール通りということであろ。

2)ヴィーナスエンジンII採用
元々、ヴィーナスエンジンは高彩度で、暗部ノイズがちょっと目立つ...という特徴があったが、ヴィーナスエンジンIIになって、解像度をアップし、暗部ノイズを低減、その他にも画質向上のための補正機能をいろいろ組み込んだというハナシ。
もっとも、謳い文句はどんなに立派でも、実際に得られる画像がダメダメならお話にならないワケで、これは実機によるサンプル画像を見てみないとなんとも言えないし、さらに言えば、ある程度気合を入れて、一定期間使い込んでみないと何とも言えない部分だったりする。
それに加えて、個人の好みもあるしな。

3)手ぶれ補正の強化
手ぶれ補正は諸刃の剣であって、手ぶれが軽減できる一方で被写体ぶれは防げないし、きちんと三脚やリモコンを使って手ぶれがほとんど起こらない状況下であれば、むしろ手ぶれ補正は有効にしない方が良いらしい。
とはいえ、手ぶれ補正でカバーできる範囲が広がることは、歓迎すべきことではある。
特に今回は、高画素化に加え、焦点距離がビミョーに望遠側にシフトしていたりするので、手ぶれの発生する危険性はますます上がっているワケなので。

4)レンズフードの形状変更
実は、今回の変更で一番気になっているのがこの点だったりする。
というのも、今までのレンズフードは、フードという本来の機能に加え、フィルター装着のためのアダプタの意味も持っていたワケで、新フードのように先端がでこぼこした形状になっていると、どうやってフィルター類を装着すればよいのか気になるところ。
もっとも、フード装着時の画像を見ると、フード内にネジ切りがしてあるようにも見えるので、思うに、フード部分だけ外れるか、あるいは縮んで格納できるようになっているのかにゃ〜などと思ったりもする。

5)9点式AF
どっちか言うと、ピントの確実性よりもむしろ高速化が望まれるAFだが、AF補助光が装備されたことから推察するに、松下の設計陣は、むやみに高速化するよりも確実性をより重要視しているらしいことが見て取れるワケなんだな。

6)グリップ部分の形状改善
結構不評の声が聞かれるFZ10のグリップ形状だが、実は個人的にはあまり不便を感じていなかったりする。
とはいえ、ホールド感が薄いことも事実であるので、どのくらい改善されたのか、早く見て触ってみたいところではある。

7)フラッシュの強化
FZ10の内蔵フラッシュは、確かにあまり強力ではなかったので、速攻で純正の外付けフラッシュを購入してしまっていたりするので、強化されてもあまり旨味はないよーな。
逆に内蔵フラッシュが強化されたことによって、チャージ時間が長くなったりするとガッカリだしな。

8)レリーズタイムラグの短縮
0.008secというのは、ほぼ最速クラスであろう。
FZ10でもそんなに遅いとは思っていなかったが、確かに、スポーツ系の画像を撮ろうと思うと、レリーズタイムラグを織り込み済みで、わずかに先行してシャッターを押す必要があったりした。
ちなみに、カタログによると、FZ10のレリーズタイムラグは約0.1秒だそーな。

9)シャッター間隔の短縮
レリーズタイムラグは、実はカメラよりもむしろ人間側の運動神経が関与する部分が大きかったりするので、どちらかというとシャッター間隔が短くなってくれた方がありがたかったりする。
と、改めて記事を読んでみたら、連射は無限という記述が...
ちなみに、FZ10の連射速度はD70よりも上だったりする(FZ10は、秒4コマ、D70は秒3コマね)ので、無限連射ができるとなると、実は最強の連射カメラかも...
MarkIIは秒あたり8.5コマ、D2Hは秒あたり8コマだが、連続撮影枚数は上限があるし、実際、プロでも8コマ連射は持て余すことがあるそーな。
しかも、連射の後は書き込み待ちが結構長いというハナシもあるワケで、それが無限連射可能ということになると、連射を任意のタイミングで止めた後、さらに任意のタイミングで次の連射可能ということになり、これはハイエンド・デジ一眼でも実現できていないことだし、実用的なことを言えば、絶対速度よりもむしろ撮影のリズムを崩さないという方が重要だったりするので、これは非常に大きなポイントと感じるしだい。

10)予想価格7万円強
FZ10の、発売当初の値段は\69,800-だったので、ビミョーに上がる設定ということか。
コニミノのA1が同じ500万画素で\79,800-(7/21現在、ヨドバシ.COM価格)なので、順当というところではあるな。

★)その他いろいろ、思いつくままに
個人的には、リモコンはあってもなくてもどーでもいいという感じ。
まぁ、あればあったでいつか役にたつかも〜という程度。
三脚とかあんまり使わないしなぁ。

レンズが変わっていないので、フィルター径は変わらない見込み。
72mmというのはどうしてもお高めになりがちではあるが、LC1みたいに69mmなんていう、ワケの分からないサイズにするよりは全然マシ。
結局、FZ10用に買っていた予備のフィルターを流用することになるのであろう。

そういえば、バッテリも同じサイズだったな。
容量の割りにお高めになりがちなバッテリだけど、公称値の200枚ももてばとりあえずオッケーなので、大きな問題ではない。
これも、FZ10から流用ということになるかな。

ストラップは...例によって純正のはあまり好きぢゃないので、FZ10やLC1でも使っている幅広のストラップを付けることになるのであろ。

SDカードは、FZ10では512MBでジャストフィットという感じだったが、画素数が上がった分、FZ20では1GBは必須というところ。
まぁ、当面は予備の512MBで我慢しておこうかな。