観音は天下を獲るか

げろげろッ

アテネは白レンズばかりという話題が新聞に出た。
ニコンのはノイズが出るとか、キヤノンの社長が自ら売り込みに奔走したとか。
確かに、TVで観ていると、白レンズ率はとても高いように見受けられる。
ただ、その一方で、高校野球ではニコン優勢というハナシもある。
また、以前、Lリーグの試合を観ていたら、白と黒が半々という感じであった。

この辺りについては、キヤノンが無償でバラまいているとかいうハナシも聞いたりするが、まぁ、真偽を確認する手段がないのでそれはさておき。

プロでさえD2Hの限界を感じ、D70を敢えて選択しているというウワサもあるように、商品力という意味では、ニコンはあまりに売るためのタマが少なすぎるような気がする。

実際、キヤノンは今4機種あるが、それぞれがうまく価格帯で住み分け、機能的にも下位機種は上位機種を決して超えないようにビミョーな設定をしている。

一方ニコンは、中核になるべきD100はすでに商品力は弱まり、売れ筋のD70が半分フラッグシップを兼ねた状態だったりする。

まぁ、それでもD70は古くからのニコンファンや、ビギナー層に対しては充分なアピール力を持っているものの、しかし、D70で物足りなくなったユーザはどうするか?
価格は倍、連射能力も倍だが、画素数は2/3のD2Hや、基本性能で勝る点がほとんどないD100を敢えて選択するユーザが果たして存在するのか?
まぁ、絶対にいないとは言わないが、おそらくD70に不満を持っているユーザの多くは、同じニコンから中級以上のカメラがリリースされるのを待ち望んでいるのではないだろうかと思う。

...というワケで、今のニコンに必要な商品は、D2Xなどというハイエンド機でも、Uデジなどというローエンド機でもなく、純粋なD100後継機だよなーと思ったりする。
...てゆーか、そーゆのを発売してくれたなら、きっとすぐ買うぞ>ニコンさん

まぁ、スペック的にはあまり欲張らないから、800万画素、秒5コマで無制限連射が実現できたなら、見た目はD100と同じでもいいや。
あるいはいっそ、D100MarkIIという名前でもいいデス、この際だから。

だいたい、戦う相手(キヤノン)がデカすぎるってゆーのに、敢えて廉価版投入なんて、自ら体力勝負を挑んでいるようなもので、自分のクビを絞めているだけだと思うんだけどなぁ。

そもそも、価格設定がキッスデジより上のD70がこれだけ売れているのは、キッスデジにはないプレミアム感に惹かれるからだと思うのデス。

したがって、ニコンがまず第一にやるべきことは、D70をベースに、コスト削減のために抑えられてしまった性能や削った機能を付け加え、D2HとD70の中間の価格帯に設定したD100後継機を開発することではなかったかと思う。

もっとも、ニコンという会社の問題点の本質は、そーゆー営業的な要求からくる臨機応変さがないことだと思うので、実現は難しいとは思うんだけどね。