高感度で逝け!

ライトアップされた奈良の五重塔を撮影した時、手ブレ補正付きのFZ20よりも手ブレ補正なしのLC1の方がブレないで撮れたということがあった。
一方、夜景ではなく、昼間の薄暗い屋内の場合、やはりFZ20の手ブレ補正はバツグンの効果を発揮した(LC1のはダメダメだった)。
また、1年ほど前、手ブレ補正付きなFZ10と、手ブレ補正のないQV-R40とでルミナリエの様子を撮った時には、どちらもそれなりに撮れていた。
...ということで、

1)手ブレ補正は万能薬ではなく、時と場合によっては全然効果を発揮しない場合がある(当たり前のハナシではあるが)。
特に、過酷な条件の下では、むしろ心理的に逆効果となる場合もあったりする(油断しがちということね)。

2)最初のケースで、LC1で撮った画像が結構良かったのは、LC1が金属ボディで重量があること、撮像素子サイズが大きく、光を集めやすいこと、大口径レンズで明るいこと...などの理由によると思われる。

3)ルミナリエの場合、被写体がかなり明るいということもあるが、ISOがAutoだったので、恐らくかなり感度アップしていること、手ブレ補正がないのでマジメにホールドに気を遣ったこと、被写体が大きい&近いのでワイド側を多用したことが考えられる。

E-300の場合、撮像素子についてはコンパクトカメラよりは多少は良いはず(撮像素子全体での光量は多いと思うが、画素数が多いのでビミョーな感じ)なので、夜景撮影時には、

1)高感度(ISO200以上)を有効に活用する。
2)明るいレンズを使う。
3)ワイド気味に撮る。
4)三脚を準備しておく。

などの対策が必要かなと思う。

ところで、世間ではISOの実用域は400くらいまで...という意見が多いようだが、個人的には800で十分だと思うし、表現方法の一つとして捉えると1600での描写も面白いと思う。
キヤノン以外のカメラメーカーが、決してノイズレスを目指していないということで分かるように、ノイズそのものは決して『悪』ではないのだから(ノイズが『絶対悪』なら、自然界なんてノイズまみれの悪の権化〜ということになっちゃうもんね)。