結構良いカモ...>FZ30

実は、あまり期待してなかったFZ30の画質なんですが、E-300と同じモノを撮ってみたりしたところ、結構イけるんでわないかと。

FZ30とE-300について軽くおさらいすると、

FZ30:
FZ2桁シリーズの三代目。400万画素→500万画素→800万画素と、順調に進化中。売りは一眼ライクな外観、手ブレ補正、12倍光学ズームなど。FZ30ではズームが手動となり、一段と一眼機に近づいた。

E-300
超廉価デジ一眼。レンズセットの中では間違いなくコストパフォーマンス最強。一番最初に800万画素に達した廉価機でもある。オリンパスは、最初に、そして唯一撮像素子ゴミ問題に対する明確かつ効果的な解答を示したメーカーなのであるが、それがなかなか売りに結びつかず苦戦中。

サンプルはここにアップできないので、後日別な場所で...ということで。とりあえず基本はオートにて、適当に撮った感触なのですが...

まずは画質から。

パッと見、明らかなのは、やはりE-300の絵がアンダーになりがちということ。一方、FZ30は、逆行気味という条件でも、それなりにいい感じに撮れている。

解像感についてもFZ30が上だが、これはコンパクト機特有の性質で、シャープネス強めなデフォルト設定になっているからだろうと思う。

ノイズについては、やはりデジ一眼のE-300の方が圧倒的に少ないが、FZ30の方も、以前の変なノイズから、素直なノイズの出方になった。まぁ、その辺りはメーカーサンプルでも充分に分かるところなので、そこからの判断で購入に至ったワケなんですが。

結論として、JPG撮って出しであればFZ30の方が気を遣わないで良いので楽。ただし、画質を追求していくと、廉価機とは言え、やはり一眼の方が上かなという感じ。

...さて、次は操作感などを比較してみる。

FZ30が手動ズームになったので、カメラを持ち替えた時にあまり違和感がないのが、ちょっと嬉しい。FZ30のズームは、下手な廉価デジ一眼のレンズセットなどよりも遥かに動きがスムーズで、これで標準域からちょー望遠までカバーしているのだから、なかなかスゴいゾと思ってみたりする。

ファインダーは、比較する以前にまったく反対の方向を向いているので...。ただ、先代のFZ20もそうだったが、FZ30の液晶は不思議に色とか濃い目に出がちだったりするので、細かな色合いの違いなどは参考程度に見ておいた方がいいと思う。

AFに関しては、まだ色々な被写体のバリエーションを撮っていないので言い切れないけれども、たとえば空に浮かんでいる雲のように、輪郭が明瞭でないモノは、FZ30はやはり苦手だ。一方、E-300は何の苦もなくAF可能なので、この辺りはさすがにデジ一眼の面目躍如というところか。

...さて、結論は?

お手軽に、オールインワンパッケージというならやはりFZ30か。守備範囲の広さはそのままに、画質も結構良くなってますし。

少し本格的な撮影をしようと思うと、E-300の方がいいかもしれない。いくらFZ30が進化したと言っても、やはりコンパクト機と比較するとデジ一眼の画質は別格です。

ただ、ここで注意しないといけないのは、確かに画質は別格ではあるけれども、果たしてすべての人がそこまでの画質を要求するのかと言うと、そうではないということ。

実際、FZ30の前機種であるFZ20で神戸の夜景とか撮ってみたりたんだけれども、少なくともL版でのプリントならアラが見えるということもないし、ハズレが多くて使い物にならんという程でもないし、まぁ、マニュアルに書いてあることに注意しながら、なおかつ多少操作に慣れてさえいれば、そんなに苦労することもなく、そこそこの絵が撮れるわけで。

逆に、E-300で夜景を撮るということになると、やはり三脚は必須だろうし、色々と考えなければならないことも増えてくるワケです。

結果、確かにE-300(デジ一眼)の方がいい画を入手できるとは思うけれども、そのために乗り越えなければならないこともFZ30(コンパクト)に比較すれば多いと思えるワケで...