震災便乗商法...って

いまだ余震も収まらぬ中、週末にホームセンターに行ってみると、すごい人出です。
そして、ニュースでも取り上げられているように、特定の商品に人気が集中しており、在庫がない、あるいはすぐに売り切れという状況です。
おもなものを挙げてみると、こんな感じ。
・電池(特に単一はほぼ入手不可、単二はたまに見かける)
・懐中電灯
・ラジオ
・ガソリン携行缶
・水タンク
・ミネラルウォーター
・携帯電話充電器
・・・・・

個人的な状況では、必要なものは震災前にすでに確保していたので、今更慌てて買い求めるということはないんだけれども、気になっているのは、買う方がマトモな精神状態でないことをいいことに、粗悪品を購入させられているんではないかということ。
まぁ、これがダイソーやキャンドゥのように、安かろう、悪かろう、それでもまぁいいだろうという店ならともかく、普通の店で普通の値段で買った商品がどうしようもなくひどい商品だったりすると、ホンマ、もう、どないなっとんねんと言いたくなるワケですよ。

...とまぁ、文句を言っている商品はというと、写真を掲載している逸品。
販売元は株式会社トレードワンとか言う、いかにもな名前の会社。
いわゆる生活雑貨を製造したり輸入したりしている会社のようだけれども、こんなモノ売ってるようじゃ、マトモな会社ではないような...

写真でわかる通り、ラジオ&ライトが一体になった商品で、売りは手動で充電可能というところ。
実は、パッケージを見た瞬間に、これはアカンと思ったんだけれども、ダメ商品ならそれで話のネタになるし、最悪、電気製品バラシマニアの親父に預けておけば喜ばれるはず...ということで、問題ない。

『×』なところ一覧
・切り替えスイッチが、ほぼ機能していない。
・ラジオが1局しか入らない。
・高い!(¥1,970-)
・保証なし

付属の取扱い説明書によると、切り替えスイッチによりOUTER CHARGE/RADIO/LIGHTの切り替えができるはずなのだが、クリック感がないのでどこに設定されているのかわからない上に、RADIO(と思われる場所)に設定してもライトが点くし、LIGHTでもラジオが聴ける...って、なんでやねん。
ちなみにこのラジオ、なぜか1局しか入りません。
まぁ、感度は悪くないようですが、同時に買った半分の値段のラジオでさえ3局くらいは入るのに...
さらに、このラジオは切り替えスイッチがどこに設定されても聴けるようです。
...てか、そもそもラジオのボリュームがON/OFFスイッチを兼ねているんで、敢えて切り替えスイッチでON/OFFする意味が分からない。
この不良品が、なんと2千円弱。
おそらくダイソーなら5百円、高くても千円くらいでイケると思うのだが...
...そして、止めは保証なし。
前述の千円ラジオでさえ、1年保証があると言うのに、売った後は何があっても知らんぷりですと。
いやまぁ、現実問題として、壊れても修理することはないと思うけれども、初期不良対策として電気製品は一応保証書を付けておくのが提供元の最低限のマナーじゃないかと。

『○』なところも一覧
・一応、充電されてた
・ライトはまぁまぁ明るい
・USBからも充電できるようだが...

LEDライトはそこそこ明るくて、充電もされていたので、すぐに使用可能だった。
USBは...怖くてPCには接続できないんだけど。

総括すると、一応、機能的にはすべて使えるようではあるんで、こういった緊急状況であれば『あり』かなとも思うけれども、それにしたって、せめてマニュアルに書いてあることはできるようじゃないとアカンよと。
まぁ、恐らく大多数の購入者は、買ったから一安心...みたいな感じで、電源もいれないまま物置にでもしまってしまうんではなかろうかと思うので、クレームも出ないんだろうな...とか。