復興情報(宮城県沿岸部)

Kongoh2011-05-15

スクーターが復活したので、久しぶりに南海部品に行ってみた。
予想通り、通常営業はしていなかったものの、店舗の復旧は少しずつ進んでいるもよう。
南海の近所のスポーツデポとかは、まだまだの感じだったが、ダイナムケーズデンキカインズホームは復活していた。
カインズホーム津波の被害に加え、地震で天井が落ちているところがかなり多く、完全復旧はまだ先かなと思うものの、とりあえず通常営業に支障はないようだ。
宮城産業交流センターから、フェリー乗り場に向かってみる。
荒れた路肩、ひしゃげたフェンス、つんである壊れたクルマ、放置されたトレーラー、1階部分が破壊された倉庫、へこんだコンテナ、進入禁止の駐車場...
南海の方に戻り、県道10号線を南下する。
あれから2ヶ月、内陸の復興はかなり進み、店舗のほとんどは営業再開しているというのに、沿岸部は恐らくほとんど手つかずと思われる。
電気が戻っていない交差点では、警察官がクルマを誘導している。
砂で覆われた田畑の中に、意外なほど原型を留めた家屋が残っているものの、誰かが住んでいる気配はない。
つぶれたクルマ、枯れた倒木、砂まじりの風が、潮の香りを含んでいる。
今でこそまったく不快感はないものの、津波が引いた直後は、相当ひどい匂いがしたものと思う。
程なく、10号線は進入禁止となり、内陸側に進路を転じた。
今回の津波では、図らずも東部自動車道が堤防の役割を果たしてくれたと聞く。
それを裏付けるように、東部自動車道から少し内陸側に入るだけで景色は一変した。
とりあえず4号線に入り、名取方面へ向かう。
途中、天下一品の看板が見えたので駐車場に入ってみる。
泉区の天下一品は営業していないようだが、こちらは独立した店舗なので無事だったようだ。
混んでいたので今回はパス、そのままさらに南下する。
仙台空港アクセス線に沿って、名取ジャスコの裏から進み、ビバホームに到着した。
こちらも津波被害にあったという話だったが、ほぼ通常営業に戻っていた。
本当はここで昼食の予定だったのだが、ラーメン屋のあった場所は自転車の売り場になっていた。
改めて県道10号に入り、空港方面に向かった...のだが、すぐに通行止めになった。
通行止めの看板には、『やじ馬くるな、迷惑だ』の文字が殴り書きされていた。
確かに、物見遊山のつもりで来られても邪魔なだけだが、正直、もう少し復興が進んでいるものと思っていた。
空港方面には進めないので、ふたたび4号線に戻り、今度は北に進路を転じた。
渋滞のクルマの脇をゆっくりとすり抜けつつ、改めて主要な建物と道路の位置関係を確認してみると、確かに、東部自動車道の内陸側か海側かによって命運が分かれているようだ。
まぁ、細かい話をすれば東部自動車道を超えて、あるいは河川をさかのぼって津波が進入してきてはいるものの、東北の主要幹線である国道4号線が致命的な損傷を受けなかったのは、やはり東部自動車道の存在が大きかったものと思う。