2011年度のPC産業を市場調査データと決算データから俯瞰する

PC Watchより

2011年度のPC産業を市場調査データと決算データから俯瞰する
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20120618_540479.html

ざっくりと読んで分かること。
好調なメーカーは自分の持ち味を理解して、それなりな業績を上げているが、不調なメーカーは明らかに迷走状態にあり、やることなすことすべて裏目に出ている感じ。
前者の代表はレノボ、後者の代表はデルだ。
中華メーカー故に、安かろう悪かろうのイメージが強まるかと思いきや、むしろ、安い割には品質もそこそこで、中華人民の安い労働力を十分に生かして安価に製品を提供して、販売量を伸ばしているレノボ
一方のデルは、個人向け主体から企業向け主体に方針を変えたようなのだが、そもそもこの会社は、一般ユーザに安価で高性能なPCを提供し、それを気に入ったIT担当者が自分の会社に導入して…という流れで業績を伸ばしてきたのだから、個人用のモデルに注力しなくなるということは、新規の顧客を捕まえることができなくなるわけで。
結果、個人ユーザ向けモデルは売上減少、企業向けモデルも伸び悩み…というわけで、結果に表れている以上、やるべきことは見えていると思うんだけれども、そういう時にすぐに舵を切り替えられる身軽さは、今の大きくなったデル社が失ったものなのだろうなと。